うどんそばの部屋

全国のうどんそばを食べ歩きたい

年の瀬に頂く絶品の肉厚にしんそば

明日はいよいよ大晦日

f:id:RTC:20200106024753j:plain

左が「南座」右が「総本家にしんそば松葉」

「年越し」という大イベントを控えた老舗蕎麦屋は煌々と輝く京都四條南座が隣であまりにも目立つもんだから少しかわいそうな感じがする?

f:id:RTC:20200106025206j:plain

下から見上げる

いえいえ、こちらはこちらでちゃんと「デンッ」と雰囲気のあるお店。

現在の建物は1951年に強制疎開後の元空地に再建されたもで戦後初めて、地上4階地下1階の鉄筋ビル完成した。現在では東山区にある「松葉北店」京都駅二階にある「松葉京都駅店」などでその味を楽しむ事が出来る。

f:id:RTC:20200105223438j:plain

正面から

ここに来るのは2回目になる。大学生の頃に一度食べに来た事がある。その時はにしんそばを頂いた。久しぶりに来たがやはりいつ来ても貫禄のある外観だ。

f:id:RTC:20200106030339j:plain

店内入り口にある模型

店に入るとこちらの模型が目に入ってくる。明治時代のお店の様子がリアルに再現されていて面白い。

f:id:RTC:20200105223505j:plain

こちらは二階

案内された席からは祇園四条の街並みを少し眺める事が出来る。意外とお客さんは少なかった。せっかくなので窓際の席に座ることにした。

f:id:RTC:20200106031005j:plain

全体的に少し高いが、観光地だから仕方ない。

ここ「松葉」さんはここでしか食べられない一風変わったメニューが実は多い。にしんそばだけだと侮ることなかれ。

f:id:RTC:20200105223550j:plain

名物【にしんそば】

注文は結局「にしんそば」に。価格は1300円で200円プラスすると鮭ご飯が付いて来るが今回は単品にしておいた。やはり本家ということだけはある。この大迫力の「にしん」箸で持ち上げ撮影するのもやっとのこと。

f:id:RTC:20200106031849j:plain

蕎麦の海から尻尾を出すにしん

最初はこのように「にしん」が隠れているので綺麗な写真が撮りたい時は、にしんを引っ張りだして小皿にある九条ネギを添えると美味しそうに見えるとの事。

f:id:RTC:20200106032126j:plain

素材にこだわる一品

蕎麦粉へのこだわりが強く、シンプルながら旨いそばといった感じ。しっかりとつながっており太さとモチッとした食感はかなり自分好み良かった。是非冷たいざるそばが食べてみたいと思わせてくれるそんな代物。

f:id:RTC:20200106032502j:plain

祇園でそばが食べたくなったら此処

今回で2回目となった「松葉」さんであったが、ここに来るとなぜが哀愁が漂って仕方が無い。店の何とも言えない雰囲気と渋いにしんそばの組み合わせで明治時代へタイムスリップしたかのような気持ちになる。

f:id:RTC:20200106033257j:plain

元祖「にしんそば」

そう、心の隣には懸命な思いで「にしんそば」を発案した、松野与三吉がいたんだ。間違いない。今では京都を代表する名物となっているよ。

 

明日は一年で最も忙しい1日になる。今夜だけは与三吉も落ち着きがない。